貞松院寺宝紹介

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一節切(ひとよぎり)銘笛「乃可勢(のかぜ)」

松平忠輝公ゆかりの銘笛「乃可勢(のかぜ)」
乃可勢は織田信長、豊臣秀吉、徳川家康と
天下人の手を渡り、
死期を予感した家康が自分の生き形見として、
茶阿の方(忠輝の母)を通じて六男の忠輝に送り届けたました。

 

一節切は節が一つしかない縦笛。
尺八よりも短く、陣中に携行したという。
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俳画賛軸 (はいがさんじく)

戸をたてて
  僧は入りけり
    秋の暮れ

 

屈託のない筆致で一気呵成に仕上げた俳画と、
晩年の心境をよく伝えている高尚な発句です。

 

この一軸は、忠輝公の非凡な人格と
才能を知る上で貴重な遺品とされています。

 

文筥(ふばこ)

黒漆塗り中蓋があり、
内面は見事な金梨子地の雲形、
自然に浮き上がるかのように見えます。

 

本蓋の表には堂々とした、三菱紋が中央に一つ、
裏には小紋が二つ気品よく配置され、
いかにも大物忠輝公の人格を感じさせる道具です。
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天海僧正書状

天海僧正から忠輝公に宛てた礼状です。

 

礼状というからには、
この書状の前に忠輝公から天海に送った
書簡がある訳でです。

 

当時
忠輝公は高島城南の丸に幽閉されており、
他所との連絡や文書のやり取り等、
一切固く禁止されていました。

 

この天海書状の内容から推測されることは、
忠輝公は内密に天海僧正に連絡をとり
幕府に対して自分の赦免の取りなしを
頼んでいたらしいということです。
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天児(あまがつ)と犬張子

二品とも頼水公夫人の遺品。

 

夫人が家康公のお声がかりで
輿入れされたのが天正11年、
この二品は共にその時の嫁入り道具です。

 

両親の本多康重公夫妻が姫の幸福を祈り、
厄除けと無事を念じて持たせてよこした品です。

 

戦国時代の武将の家庭生活、
特に嫁にやる側の親の愛情を
知るに足る資料として有名です。
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古九谷大鉢

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五郎八姫の盃(蓬莱の盃)

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陣羽織

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陣太鼓

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茶碗

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忠輝画賛軸

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忠輝寄進状

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忠輝公肖像

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風炉 銘「破れ」

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弥陀三尊来迎図

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溜大棗(朱三葵紋)

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棗(ナツメ)

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